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黒獅子舞 奉納
日時:令和8年4月4日(土)午前11時より
場所:竹駒神社御社殿前
観覧無料
当竹駒神社と深い縁のある大河原稲荷神社(大河原友壹宮司)様より、本年の午年御縁年を記念して、山形県長井市の伝統神事である「黒獅子舞」をご奉納いただきます。
躍動的で勇壮な獅子の舞いを是非皆様お揃いでご観覧ください。
長井の黒獅子舞と卯の花姫伝説 — 龍神の面影を宿す、祈りと美の舞い —
毎年9月に開催される 大河原稲荷神社獅子舞神事
黒獅子舞とは
山形県長井市に伝わる黒獅子舞は、地域の神社に古くから伝承されてきた伝統神事です。黒く塗られた獅子頭は、丸く飛び出た目玉とその後方に位置する太い眉が印象的で、前後に長く伸びた独特の形をしています。波頭を模した大幕をまとい、約20人の舞手が一体となって舞う姿は「むかで獅子」と呼ばれ、躍動感と迫力に満ちています。
黒獅子は、顔を背けながら大きく蛇行する不思議な動きで町内を練り歩きます。その姿はまるで水をくねらせて進む龍のよう。舞の最中には「警護」と呼ばれる者が獅子頭の傍らに付き添い、動きを巧みに操ります。例祭日には神社から出発した黒獅子が、こうした舞を通して家々を祓い清め、再び神社へ戻って奉納されます。
卯の花姫が姿を消したと伝えられる
神秘の地・三淵渓谷
地域に根ざす祈り
この舞は、安産・火伏せ・厄除け・子どもの健やかな成長、五穀豊穣や無病息災などを願う神事として、市内約40の神社に伝えられています。古くから人々は太平安泰を求め、神を心の拠りどころとして社を築き、祈りを捧げてきました。長井の黒獅子舞も、そうした信仰とともに地域の暮らしに深く根ざし、今に受け継がれている伝統のひとつです。
卯の花姫の伝説
この舞には、長井の地に伝わる「卯の花姫(うのはなひめ)」の悲恋伝説が重ねられています。平安時代、東北を治めていた安倍氏の娘・卯の花姫は、敵将に恋をし、戦の最中に軍の機密を漏らしてしまいます。その結果、父を戦死に追いやってしまった姫は深い悲しみに沈み、野川上流の秘境「三淵(みふち)」に身を投じました。
すると、姫が沈んだ水面から大きな竜が現れ、上流へと泳ぎ去ったと伝えられています。この地には竜神を祀る神社が建てられ、今も人々の信仰を集めています。毎年の例大祭では、卯の花姫が竜(大蛇)の姿となって野川を下り、雨をもたらすという言い伝えがあり、黒獅子舞はその姿を象徴的に表現しているとも言われています。
長井の黒獅子舞は、ただの伝統芸能ではありません。
そこには、地域の人々の祈り、歴史、そして美しい物語が息づいています。